1972年(S47)発行

三工山岳部 OB会だより


1 OB会の会報発行にあたって            高橋小一郎

 時間的にはウンとゆとりのある学校という共同生活の場から、時間的に縛られる職業生活に入り、しかも家郷を離れ不自由な独身生活者の多いOB諸君にとっては、心ならずも日々の生活に追われ、山を想い人恋しいといっても、おいそれとはいかないのが現実でしょう。

去る者は日に疎しとか

 心ならずも疎遠を続けている中にお互いの生活も時の流れに流され、かつて文字通り寝食を共にした山仲間といっても、2・3年も会わないと何かお互い変わってしまったようで、なんてことになりかねない。
 情報過多といわれている現代、本当に必要な情報は押し流され追いやられてしまう。仲間のことをお互いに気にしながらも様子が知れず、ついつい疎遠になりがちである。年一度のOB・現役交歓山行で、トンネルを越えて来る側の集まりがよくないのは、連絡がよくとれずお互い様子が判らず夜遅くポツンと一人で参加するといった頼りなさも原因してはいないだろうか。夜汽車で駅に降りるとそこに懐かしい仲間がいるということになれば、心うきうき集まるのではなかろうか。
 OB会の会報を出そうという話があり、お互いの心を結び合うよすがとなればと、発行を続けることの大変さを二の次にして大賛成をし協力を約束した。誰々が可愛いカアチャンを貰った、誰かが双子を授かった、誰かがこの夏剣へ行った、在京組の忘年会は盛大であった、現役の活動振りは等々・・・仲間の身辺の様子が知れればよいと思う。部報とは違い社会人仲間の会報であるから、くだけた楽しいもの、読みたくなるものを期待したい。○○の呑屋は安くてうまい、美人が酌をしてくれるとか、今年のダービーの穴情報は固いから3−7を買えとか、△△の宿は家族的に待遇してくれるとか、××では尺級の岩魚がワンサとか・・・考えただけでも楽しいではないか。
 今夏、庭球のOB会の結成に招かれ炎天のコートで久し振りにコムラがけいれんする程楽しんでタイトルを握らせて貰い、うまいビールを呑むことが出来たが、年一回集まってタイトルを争うとのことで、来年のその日を楽しみにしている。コートに出れば何も忘れて球を打つ。
 年に一度山に集まれば何も忘れて昔に帰れる。OB会のいいところである。
 会報の発行を続けることは大変な事業であろうが、受け継がれて永く続くことを期待します。それにつけても編集者の立場になるとニュースが集まらないのが一番困るかと思います。会員諸君のバックアップを願って置きます。

2 OB交歓登山について

 45年の蓬峠、46年の巻機山とOB交歓登山が行われて来ましたが、今年も巻機山での計画を考えています。
 その内容につきましては別記致しますが、45年の蓬峠の時は東京方面から阿部敏・小柳政雄、県内から斎藤勲・三村章司・志田俊雄・長谷川晴一・大関雄二・志田正栄・長谷川一良と9名の参加があり盛況だったのに比べ、昨年の巻機山の時は県内から斎藤勲・三村章司・小林幸夫・川崎光二の4名の参加だけで、不振に終わってしまいました。
 巻機山の地理的な問題及び期日の問題と原因は多々あったと思いますが、昨年の状態を考えて今年1回休んでみたら・・・という意見もありましたが思い直し今年こそは!と再び計画したものです。
 期日については広い範囲で日を選ぶ余裕がなく、皆さんの都合に合わないかも知れません。しかしながら、巻機山の持つ地理的な問題につきましては別記する通り出来るだけ配慮するつもりでおります。
 一名でも多くの方、そしてあなた自身の出席を期待しています。(敬称省略)

3 OB会だよりについて

 会員の数が年々増えるにつれ各会員間の親近感がうすれて行く状況の中で、各会員がOB会の会員であることを自覚する意味から、そして各会員の親睦のきっかけとして、今後出来る限りOB会だよりを発行して行きたいと思います。そしてそれは、落書・短信として広く皆さんの便りを中心として楽しいものにして行きたいと思うためにも、皆さんの御協力を御願い致します。
 現在、仮に便宜上OB会だよりとか会報とか呼んでいますがその名称、趣旨等については後日交歓会等において皆さんと考えてみたいと思います。
 高橋先生の文章を読んでいただければその発想について理解していただけるかと思いますが、誰々君がどうしただとか、私の今の仕事がどんなものであるかとか、山行を行なった時の報告だとか、山行のパートナー求むだとか、本当に何でもよいと思うのです。
 とりあえず今回はその発想についてお伝えしますが、OB交歓登山に参加出来ない方等で、意見等ありましたら同封の葉書にお書きください。

4 その他

 OB交歓登山の出・欠席の連絡の葉書を同封してありますが、それにぜひOB会に関するみなさんの御意見等を書いていただきたいと思います。
 例えば、

・OB会だよりのことについて
・会費のことについて etc

 我OB会にはまだ会費というものがないため、最も簡単に運営され、又最も活動が困難な状態であるといえます。
 今後、OB会だよりを発行するにあたって、その問題が大いに出てくると思います。その他、みなさんの直接の連絡先等、同封の葉書を大いに活用していただきたいと思います。


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