トマの耳海老の尻尾に春霞む 説明

3月22日、谷川岳(1963m)の西黒尾根を登る。人の気配のない残雪の尾根を息を切らせて登りトマの耳に立った。頂上の岩には前日の吹雪と寒気で一面に「海老の尻尾」が張り付いていた。豪勢に白く輝くオブジェの先には越後三山、巻機山など春霞の遠山が広がっていた。

この俳句は「山と渓谷2016年8月号」俳句欄入選5句中の第2句目に選定されました。
選者山田春生氏によれば、頂上の岩に前日の吹雪で海老の尻尾が張りつき、遠山がかすんで見えた。それを「春霞む」と捉えて上々の山岳句となった、との評でした。